近年、オゾン層の破壊による紫外線量の増大とそれにともなう皮膚障害の増加が懸念されている。皮膚に照射される紫外線量が増加すると様々な皮膚障害が増加する。最近の研究では紫外線照射により皮膚組織中にフリーラジカルが発生し、このフリーラジカルが皮膚ガンを始め様々な皮膚障害の原因に関与することがわかってきた
■紫外線による細胞膜に対するいろいろな障害
■紫外線による脂質の過酸化
紫外線照射障害に対するAPMの効果
(by kobayashi,1995)
APM200mg/kgを投与したマウスの背に15kj/m2のUV-Bを照射する実験を実施した。
またAPM 50mg/kg/dayを投与したマウスの背に週3回2kj/m2のUV-Bを25週間に渡り照射し、老化の指標であるMDAと炎症の指標であるシアル酸を測定しUV-B照射による増加が認められた。
これらのUV照射に対しビタミンCの投与効果が認められた。
UV照射により増加した老化の指標であるMDAと炎症の指標であるシアル酸がAPM投与により減少した。これらの結果からAPM投与がUV照射障害に有効であることが確認された。
■紫外線による上皮癌に対するAPMの効果。
■紫外線による上皮癌の発生スコア
紫外線による上皮癌の写真
by kobayashi,1995
紫外線による上皮癌の顕微鏡写真
by kobayashi,1995
UV−B照射の細胞傷害にたいするAPMの効果についての知見
(広島県立大学、三羽教授らによる)
文献:T.Kanatate,etal., CELLULAR AND MOLECULAR BIOLOGY RESEARCH,
Vol.41,No.6,pp.561-567,1995
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