ラジカル発生剤の一つであるBHP(t−Butylhydroperoxide)を投与したラットにAPMを投与し肝臓の抗酸化活性を調べたところAPMはビタミンCと同程度かそれ以上の抗酸化活性のあることが確認された.
■Antioxidation activity of
APM.
鶏を使用した実験でもAPMにペルオキシラジカル及びアルコキシラジカルにたいするRadical trapping activityが確認されている
■Radical trapping activityof
APM.
暑熱ストレスおよびL-アスコルビン酸-2-リン酸マグネシウムがニワトリヒナの血漿と肝臓のチオバルビツール酸反応物および肝臓のタンパク質カルボニル濃度に及ぼす影響
青柳陽介他(家禽会誌,34:63-66,1997)
暑熱ストレスおよびL-アスコルビン酸-2-リン酸マグネシウム(APM)の飼料添加が7日齢のニワトリヒナに及ぼす影響について調査した。40℃に3
日間暴露したヒナの血漿および肝臓のチオバルビツール酸反応物(TBARS)濃度は対照区(30℃)のヒナに比較して有意に増加した。また,高温暴露ヒナの肝臓のタンパク質カルポニル量も増加する傾向が示された。APMの飼料添加により、高温暴露による肝臓TBARS濃度の増加は有意に減少し、血漿のTBARS濃度と肝臓のタンパク質カルボニル濃度は減少する頃向が示された。
以上の結果より、高温処理によりニワトリヒナに酸化ストレスが生じること,およびAPMの投与が高温暴露時に生じる酸化ストレスの緩和にある程度有効であることが示唆された。
ラジカルイニシエータ一投与ヒナに及ぼすL-アスコルビン酸-2-リン酸マグネシウムの飼料添加の影響
青柳陽介他(家禽会誌,22:383-387,1996)
ラジカルイニシエーターである2,2'-アゾビスアミジノプロパン二塩酸塩(AAPH)およびL-了スコルビン酸-2-リン酸マグネシウム(APM)の投与がニワトリヒナの成長およびアスコルビン酸濃度に及ぼす影響について調査した。5mg/100g体重/1日のAAPHを14日間の投与すると、ヒナの体重増加量,飼料摂取量および飼料効率(体重増加量/飼料摂取量)は対照区のヒナに比べ有意に低下したが,APMを1.5%飼料に添加するとAAPHを投与したヒナの成長低下は緩和された。また、AAPHを投与するとヒナで血漿のアスコルビン酸の有意な低下と血漿および肝臓のチオバルビツール酸反応物(TBRS)濃度の有意な増加がみられた。このTBARS濃度の増加はAPMの飼料添加により減少した。
以上の結果よりAAPHを投与したヒナがラジカル障害のモデル動物となり得ること、およびAAPH由来のラジカルによる酸化ストレスに、飼料へのAPMの添加が有効であることが示唆された。
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